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鳩山首相の「自己愛」と「甘え」の心理

 2010-05-26
普天間基地移設問題は国内外を巻き込んで迷走を続けたあげく、「最低でも県外」「5月末までに決着」という鳩山首相の自信たっぷりの約束は、あっさりと反古にされてしまった。最近では、「海兵隊の抑止力は必要だ」「沖縄にも負担をお願いせざるをえない」という手のひらを返したような発言を、さも当然のように繰り返している。事態をいたずらに混乱させ、各方面に失望や不信感を与えながら、 本人は自分の発言の軽さや一貫性のなさを、さほど気にしている様子はうかがえない。あまりに能天気なポジティブ・シンキングには、もはや脱力するしかない。

似たような気分を味わったのは今回だけではない。母親からの巨額の政治資金供与が発覚し、秘書が起訴され有罪判決が出ても、鳩山首相はほとんどヒトゴトのような姿勢で逃げ切った。「日本は二酸化炭素を25%削減する」と事実上、国際公約したときは、日本経済や国民生活への打撃が懸念され、国内に少なからぬ不安を引き起こした。国会における就任後初の施政方針演説で「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと、願うのです」と絶叫したのには、思わず引いてしまったが、首相がそのために具体的に行動したようには思えない。

鳩山首相は自分の考える理想論を、実現性やそれが及ぼす影響をまったく考えずに、大々的にぶち上げる傾向があるが、具体的な行動はともなわず、結果に責任を感じている様子もない。一般的な政治家は、どれだけのことを実現できそうか見当をつけ、各方面への影響を考慮したうえで、約束をすることが多い。そうすれば、約束以上のことを実現できれば自分の功績にできるし、もし約束に届かなくても、誠意をもって努力したことをアピールすれば、納得してもらえるかもしれない。さらに、事前の根回しを充分にやっておけば、あとで混乱を防げる可能性も高まる。ところが鳩山首相の約束は、本当の意味で国民に約束しているのではなく、現実をまったく見ずに、自分の言葉に酔っているだけなのではないか。

結局、鳩山首相の発言は、「自己愛」が心理的な動機となっているのではと推測される。なにか素晴らしいと自分では思っていることを口にすることで、自己愛を満足させ、そして、そんな素晴らしい自分をみんなも称えてくれていると思いこんでしまうのだろう。そこに、リアリティは存在しない。

鳩山首相はなにか約束をしても、責任をもって行動が開始されるわけではなく、自分が素晴らしいと思ったことを口にするだけで、見事に完結してしまっているように見える。結果が約束に届かなかった場合に、それが自分の責任になるという感覚はないのだろう。自分は素晴らしい発言をする立派な政治家で、みんなもそれを分かっているはずだから、結果がどうであろうと(たとえ約束を実現できなくても)納得してもらえると、本気で思っているフシがある。先日、「普天間基地の県内移転をお願いせざるをえない」と説明するために沖縄を訪問した際も、まさか現地の反発があれほど強いとは想像もしていなかったようだ。それどころか、「自分が現地に直接出向いてお詫びをすれば、納得して受け入れてもらえるはずだ」と、きわめて楽観的に信じていた様子すらうかがえる。

結果がどうであれ詫びれば受け入れてもらえると、無邪気に信じている様子からは、「甘え」の心理がうかがわれる。このようなキャラクターは、国政の最高責任者としてはいかがなものだろうか。結局、鳩山首相の言動には「自己愛」と「甘え」の心理が潜んでいるようだ。本人に悪意はなく、裏で謀略をめぐらすということもないようだが、いくら自分では善意のつもりでも、思いつきの口約束で事態を混乱させるばかりで結果が出ないのでは、首相としての資質に欠けると言わざるをえない。


※関連エントリー
■普天間移設は「辺野古付近」で日米が大筋合意。鳩山首相の約束は嘘だった
■「平成の脱税王」だと鳩山首相に迫った与謝野氏
■鳩山首相の変な「お公家さん感覚」
■鳩山首相の施政方針演説~「空虚な観念」と「軽い言葉」

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