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民主党政権の掲げた「政治主導」が機能していない理由

 2010-05-22
民主党は「政治主導」を掲げて政権交代を実現した。しかし現状では、この政治主導なるものはほとんど絵に描いた餅にすぎず、ひたすら迷走を続けているようにしか思えない。それは、なぜなのか。

まず、民主党には党としてのグランドデザインがない。民主党は今回の政権交代を明治維新に相当する偉業だと自画自賛していたが、実際には、日本をどのように運営・変革していくのかという大局的な構想が、見事なまでに欠落している。民主党は、もともと大きな志を実現するために結成された政党ではなく、選挙の便宜のために路線の違いを棚上げして集まった寄り合い所帯である。結局、「自民党ではない」ということが最大の特徴だ。主要政策に関して党内で合意を形成するのが困難なためか、民主党には明確な党の綱領すら存在しない。前回の総選挙で「政権交代」という言葉をキャッチフレーズにしていたことも、政党としての内容のなさを物語る。

グランドデザインがないため、個々の政策が全体との関わりとは無関係に打ち出される傾向がある。たとえば、子ども手当、高速道路無料化、農家の戸別所得補償制度をはじめとして、国のグランドデザインの中でどのように位置づけるかというよりも、選挙対策になっている感がある。これでは、政治主導というよりも選挙主導である。

次に、政治家と官僚の役割分担に関する指針がない。政治家と官僚には本来、それぞれ別の役割がある。単に官僚を排除しても、情報や実務面で官僚との協力に支障をきたし、政治家の負担が無意味に増えるなど、政治や行政が円滑に機能しなくなる。民主党政権の場合、官僚を表舞台から退けながら、前述したようにグランドデザインがなく、閣僚は素人集団のような様相を呈しており、しかも党内でまともな政策論争がなされている様子もない。これでは、政権としてまともに機能しない。

政治主導とは官僚を排除することではなく、政治家が主体となって明確な政策目標を設定し、それを官僚をうまく使いこなして実現することだ。そのためには政治家としての本来の力量が問われるが、現在の民主党では非常に心もとない。まとまりのない寄り合い所帯で、野党の時期が長かった民主党が、すぐに政治主導を実現しようとすること自体、無理がある。もっとも、民主党の体質が変わらない限り、今後も期待できそうにないのだが。

しかも民主党政権では、官僚を使いこなせないばかりか、官僚の天下り慣行が実質的に温存され、また、財務省を中心に官僚の復権が進んでいる。これでは、従来の政治風土と何が違うのだろうか。自民党より未熟であることを考えると、自民党の劣化版とすら言える。

さらに、いつまでたっても野党感覚が抜けないのか、当事者意識のなさも気になる。普天間基地移設問題で無責任な口約束をして迷走する鳩山首相や、口蹄疫が発生しているにも関わらず外遊を続けた赤松農水相など、ヒトゴトのような態度が目立つ。これで政治主導と言われても、むなしくなるだけだ。


※関連エントリー
■鳩山内閣の支持率が2割を切る。「政治=選挙」という民主党の体質
■沖縄訪問の鳩山首相、普天間基地の県内移設を伝達するが、能天気な発言に脱力感
■民主党は政策決定の仕組みが機能していない

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