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鳩山首相、共産党委員長に企業の内部留保への課税を示唆

 2010-02-18

企業内部留保への課税検討=首相、共産委員長に表明
(時事通信 2月17日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100217-00000133-jij-pol

 鳩山由紀夫首相は17日午後、共産党の志位和夫委員長と国会内で会談し、経済政策などについて意見交換した。同党によると、志位氏が「大企業の内部留保が日本経済の成長力を損なっている」と指摘したのに対し、首相は「内部留保に適正な課税を行うことも検討してみたい」との考えを示した。 また、志位氏が「国民の所得格差が広がっている」として、高額所得者への課税強化のため、所得税の最高税率引き上げや証券優遇税制を見直すよう要望。首相は「政府税制調査会で検討できるのではないか」と答えた。





鳩山首相が日本共産党の志位和夫委員長と会談した際、検討すると述べたという税制改革の内容は、日本経済にダメージを与えかねないものであり、見過ごすことはできない。首相は志位氏に完全に同意したわけではないようだが、首相のこれまでの発言から憶測すると、共感していると思われるフシもあり、憂慮にたえない。

●企業の内部留保への課税

内部留保にも課税するとは、そもそも意味不明である。日本の法人税はただでさえ国際的に見て高い。そのうえ内部留保にまで課税するというのは、過大な二重課税であり、実質的に法人税の増税である。日本企業が国内で事業を行うための負担が高まり、国際競争力も低下する。日本は企業が事業活動を行う場としても、投資先としても魅力が低下する。企業の海外への逃避を促進する可能性があるし、海外から日本への資本投資にも悪影響を及ぼす。企業の財務体質を弱め、不況への抵抗力を低下させ、設備投資などに支障をきたしかねない。しかも、内部留保といっても、企業は必ずしも現金や預金の形で保有しているわけではない。

志位氏が「大企業の内部留保が日本経済の成長力を損なっている」と言うロジックがよくわからないが、同氏がリーマン・ショック後の2008年末頃、トヨタに対し「内部留保を取り崩せば非正規雇用は守れる」と申し入れたことを考えると、「内部留保を溜め込むことを制限すれば、その分が賃金の支出に向かい、雇用も守れる」と思っているのかもしれない。要するに、大企業における労働分配率を上げさせたいのだろう。

しかし、企業も市場において競争している以上、経済合理性のない行動はとれない。内部留保に課税すれば、賃金や雇用が増えるどころか、逆に、企業業績の悪化から賃金や雇用に悪影響を及ぼしかねない。雇用対策としては、企業に過大な責任を負わせるのではなく、経済全体の活性化を図ることがなにより重要であり、同時に、労働者に対しては公的なセキュリティネットを充実させるべきだろう。内部留保に課税するようなことをすれば、結局、労働者につけが回ってくることになる。

●高額所得者への課税強化

志井氏は「国民の所得格差が広がっている」ため高額所得者への課税強化が必要だとするが、所得格差の広がりは、経済のグローバル化、ソフト化、情報化、新興国の台頭など、世界経済のメガトレンドが大きく影響している。それへの戦略的対応がないまま、所得税の累進性を強化するだけでは、根本的な解決にならないばかりか、日本経済の構造変化を遅らせ、さらなる地盤沈下につながりかねない。所得税の税率についてはイデオロギー的な主張は避け、経済の活性化、公正、社会保障などの観点から、消費税なども併せて総合的かつ慎重に考える必要がある。

●証券優遇税制の見直し

たとえば金融商品の中でも上場株式の売却益については、本則20%のところを現在、特例として一律10%の優遇税率が適用されている。志井氏がこれをどのような税率にしたいのかは不明だが、ゆくゆくは他の所得と併せて総合課税にしたいと考えているのかもしれない。そもそも、株式投資は金持ちがやっているという認識だとすれば、それは現実に即していない。株式市場は経済においてきわめて重要な役割を担っており、証券課税の強化は低迷している日本の株式市場をさらに冷え込ませ、経済にマイナス効果を及ぼす。反資本主義的立場から株式投資を敵視しているのだとすれば、何をかいわんやである。

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