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参院選を前に巧みなイメージ戦略に成功している菅政権

 2010-06-17
通常国会が6月16日に閉会し、参院選(6月24日公示、7月11日投開票)に向けて事実上の選挙戦が開始された。民主党のツートップが鳩山・小沢両氏のまま選挙戦に突入すれば民主党は惨敗するとの予想も多かったが、劇的なイメージアップで内閣支持率のV字回復に成功した菅新政権は、有利な戦いが可能になったとの見方も増えている。

しかし、鳩山前政権のツートップが退陣した以外は残留も多い、“居抜き”に近い布陣であるにもかかわらず、意外に清新なイメージを打ち出すことに成功しているのは、なぜだろうか。まず、鳩山・小沢コンビのイメージ悪化がひど過ぎて、この両者がいなくなっただけで、政権のイメージが一変したということが挙げられる。もし鳩山氏だけが党代表と首相を辞任し、小沢氏が幹事長に留任していたら、単に看板を替えただけだと思われただろう。また、小沢氏も鳩山氏と一緒に辞任したとしても、それが小沢氏の主導で行われていたら、小沢氏が背後で操っているというイメージを持たれただろう。だから、鳩山氏の主導で小沢氏を“道連れ辞任”に追い込んだ形をとったことが、結果的に民主党のイメージアップに大きく貢献している。

しかし、よく考えてみれば、菅新首相は鳩山内閣で副総理兼財務相という要職にあった。それなのに、鳩山内閣時代のたび重なる失策や迷走とは無関係であるかのようなイメージで登場してきた。しかも、菅首相は前内閣について特に総括するわけではなく、鳩山・小沢両氏についても「辞任することで責任をとった」と述べるにとどまっている。前内閣について触れることは、なるべく避けているように思える。早急に鳩山前内閣のイメージを消して、新内閣への期待を高めるという戦略が奏功している。また、鳩山内閣当時に菅氏がさっぱり目立たなかったということも、有利に作用している。もしかしたら、鳩山氏がダメだった場合に備えて、菅氏はあえて目立たないようにしていたのではと勘ぐりたくなる。

菅新首相の就任後に矢継ぎ早に打ち出された政策は、鳩山内閣当時とはかなり変化している。まず、鳩山前首相の命取りになった普天間基地移設問題については、自民党政権当時の日米合意を尊重すると述べ、さらに、日米同盟が日本外交の基軸だと明言している。外交・安全保障については、自民党政権時代の基本的枠組みを踏襲するということだ。これで、民主党の外交・安全保障政策に不安をいだいていた層を安心させることができる。

経済政策についても大きな変化が見られる。菅首相は財政再建に強い意欲を見せており、批判の多かったバラマキ的政策の見直し、国債発行額の抑制、消費税アップの可能性に言及している。また、鳩山前首相は経済の活性化にはあまり関心がなかった印象があるが、新政権は積極的な政策を打ち出している。たとえば法人税率の大幅な引き下げや、日本の技術・製品を官民一体で国際展開する施策などだ。経済・社会政策から社会主義的傾向が薄くなっている。

「コンクリートから人へ」、「政治主導」といったキャッチフレーズも消えている。理念先行で必ずしも現実的でないやり方は、見直すということだろう。このことからも、自民党からの政権交代後も野党的体質を色濃く残していた鳩山前内閣に比べ、新内閣が責任与党としての志向を強めていることが窺える。

参院選を前にした民主党の大胆な変身により、自民党や最近創設された新党は、政策の違いを打ち出しにくくなり、攻めあぐねているようだ。しかし、新政権はまだ特に何かを実行したわけではない。菅首相は、ボロが出ないようにするためか、国会の会期を延長して論戦に臨むということもやってはいない。少なくとも今のところは、イメージアップに成功しているだけである。


※関連エントリー
■「擬似政権交代」のイメージを打ち出すことに成功した菅政権
■菅新首相で内閣支持率は急回復するも、イメージ先行で力量は未知数

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