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郵政問題で政府を振り回し続ける亀井氏の辞任劇

 2010-06-15
政府・与党は6月14日、今国会の会期は延長せず、16日に閉会する方針を決めた。これにより、参院選のスケジュールは6月24日公示、7月11日投開票で確定した。

民主党は6月10日時点では、さる5月28日に衆院で強行採決されて参院に回された郵政改革法案の今国会での成立は見送り、会期は1日だけ延長する方針を示していた。同法案の早期成立を強く要求していた国民新党代表の亀井郵政改革・金融担当相はこれに強く反発し、6月11日、大臣を辞任する意向を表明した。しかし国民新党は連立政権にはとどまり、後任の郵政改革・金融担当相には同党の自見幹事長が決まった。沖縄の普天間基地移設問題で、社民党が福島党首の大臣辞任にとどまらず、連立からも離脱したのとは異なる対応だ。参院選後の臨時国会において法案成立の可能性が残されているという事情はあるが、亀井氏のしたたかさも窺える。もともと同法案は必ずしも民主党内で全面的な理解を得ているわけではなく、前内閣で財務相だった菅氏などは、亀井氏のあまりに独断的なやり方に猛反発したという経緯もある。だから、ここで国民新党が連立を離脱すると、参院選後に同法案が文字通り廃案にされてしまう可能性もあるため、連立にはとどまった方が得策と考えたのだろう。それに、連立にとどまって政権への影響力を残しつつ、同法案の成立を参院選後に延ばした方が、「郵政民営化の見直し」を看板とする国民新党の支持母体「全特(全国郵便局長会)」からの支援を維持しやすい、という思惑もありそうだ。

一方、菅政権の成立で内閣支持率がV字回復を遂げたのを見た民主党は、新政権の清新なイメージが崩れないうちに、早期に参院選に持ち込もうとした。民主党は支持率の高さから強気になっており、国民新党にあまり譲歩する必要はないと考えたのだろう。郵政改革法案は5月28日に衆院でわずか6時間、審議をしただけで強行採決に踏み切り、野党は暴挙だとして猛反発したが、参院で会期を2週間ほど延長したところで、スケジュール的には再び強行採決せざるを得ない。おざなりな審議をしただけで、衆院と参院で立て続けに強行採決をやったとなると、イメージダウンは免れず、選挙対策上も望ましくない。

鳩山前内閣のときは、亀井氏は小沢幹事長(当時)と密接に連携し、いずれも強引な手法が際立っていた。小沢氏と亀井氏は寝業師的な政治家で、利益誘導型の政策を前面に打ち出すなど、旧来の自民党型政治を体現したような人物だ。自民党・旧田中派を思わせる政治手法を引き継ぐ両者が、党内で際立った存在感を示しているのは、なんとも妙な違和感を与え、政権の改革イメージにとってマイナスの面もあった。しかし今回、両者が辞任したことで、政権の雰囲気は大きく変わった。参院選の結果などにもよるが、政権内での国民新党の立場になんらかの変化が生じるかもしれない。

菅首相は日本の財政事情の深刻さを危惧し、財政再建への強い決意を表明している。となると、国民新党との関係は微妙なものとなる。国民新党は「大きな政府」を志向する傾向が窺える。郵政事業の実質的な官業回帰に固執しているのは、その象徴だ。さしたる金融ノウハウを持たない郵貯は、基本的には国債を購入して資金運用するしかない。特に地方の民間金融機関の経営を圧迫してまで郵貯の肥大化を図っても、国債が消化しやすくなるだけであり、また、実質的な財政投融資の復活も想定される。これでは、菅首相の財政再建路線と真っ向から対立する。亀井氏が元大蔵事務次官である斎藤次郎氏の郵政社長就任を強行したり、全特など郵政ファミリーへ露骨に便宜を図るのは、公務員制度改革の理念とも矛盾する。

社民党と同様、民主党が国民新党と連立を組んだのは、民主党単独では参院で過半数に届かないためである。数のために、支持率が1%もない国民新党に重要政策で譲歩し、しかも、さんざん振り回されている。ともあれ、亀井氏の反改革姿勢はひど過ぎる。そのやり方は、論理的に整合性のある説明はいっさい行わず、議論を封殺して強引に既成事実を作ってしまおうというものだ。民主党も「理念なき数合わせのための野合」は再考した方がいいだろう。


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