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鳩山首相が辞任表明。「国民が聞く耳を持たなくなった」と発言

 2010-06-02
鳩山首相は、普天間基地移設問題で約束を反故にした後も続投を表明していたが、ついに6月2日午前、民主党の両院総会で辞任の意向を表明した。直近の世論調査で内閣支持率が10%台に落ち込んでいることもあり、今夏の参院選を前に党内では退陣論も根強く、結局、不本意ながら辞任に追い込まれた格好だ。

自民党政権時代は小泉元首相の退陣後、安倍、福田、麻生と在任期間が1年未満の首相が続き、かつて民主党はそれを“政権投げ出し”として強く批判していた。それなのに民主党の鳩山首相自身が、8カ月余りで辞任という事態になったのだから皮肉だ。これでは民主党は、言行不一致をやり続けていることになる。

辞任を表明した会見において、鳩山首相は次のように語っている。

●鳩山首相、両院総会で辞任の意向表明
「職を引かせていただく」 小沢幹事長も辞任へ

(FNNニュース/6月2日)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00178366.html

この会見内容を見る限り、やはり鳩山首相の感覚はずれているように思える。以下、気になったポイントを挙げる。なかでも、次の発言。

「これからもっともっと、人の命を大切にする政治、進めていかなければなりません。 ただ残念なことに、そのような私たち、政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていません。国民の皆さんが、徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。」


「人の命を大切にする政治」の例として挙げられているのは、「子ども手当」、「高校の無償化」、「個別所得保障制度」。確かにこれらには評価できる面もある一方で、公平性や有効性に疑問がもたれる部分もあるが、そのあたりの検証や議論は充分になされていない。また、全体的なグランドデザインの中で提示された政策ではなく、整合性や財源の問題を棚上げにして、選挙対策のために打ち出した個別政策という面もある。また鳩山首相には、いわば恩恵として補助金を“お手当て”のように配ったり無償化するのが、「人の命を大切にする政治」だと思い込んでいるフシがある。結局、国民に恩恵をほどこす自分の姿に酔っているのだろうか。

特に気になるのは、「政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民の皆さんの心に映っていません。国民の皆さんが、徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。」という箇所だ。現政権の政策には問題点や疑問点が少なからず提起されているが、政権がそれに対して説明責任を充分に果たしているとは思えないし、政権内部では議論を封殺している印象すらある。鳩山首相はそれを認識しているのだろうか。ひたすら自画自賛したあげく、国民がわかってくれないのが悪いと、国民に責任転嫁しているのには唖然とする。というより鳩山首相は、国民に恩恵をほどこした(と自分では思っている)鳩山内閣への支持率が急落しているという現実が、いまだに信じられないのだろう。

会見で産業政策らしきものに触れたのは、農家への「個別所得保障制度」くらいだ。首相は、「1次産業がさらに、2次産業、3次産業と合わせて、独自産業として大いに再生される日も近い」と述べている。しかし、この「個別所得保障制度」が産業としての農業の振興に役立つのか、疑問視する声も多い。むしろ、農業の大規模化や集約化、高付加価値化などを阻害する可能性もある。鳩山首相はお金を配ることには関心があっても、本来的な産業振興への関心はきわめて薄いようだ。

鳩山首相の辞任の最大のきっかけは普天間基地移設問題のはずだが、この問題については、「人の命を大切にする政治」について延々と語った後で、やっと登場する。首相は「アメリカに依存し続ける安全保障、これから50年、100年、続けていいとは思いません。」と語る。長い目で見ればそのような主張もうなづけるとしても、現状の外交問題や安全保障問題にどう対処するかは全く別問題だ。時間軸や次元の異なる問題を一緒にすることに無理があり過ぎるし、また、首相が外交や安全保障に関して確固たる見識や戦略を持っているようにも思えない。国際社会の現実やこれまでの経緯を無視して、個人的な「思い」だけが先行したということだろうか。また、なにかと政策に介入してくる小沢幹事長が、普天間問題に関しては発言や関与をほとんど避けてきたのは、問題が複雑すぎて紛糾することが分かっていたからかもしれない。

「政治とカネ」は内閣支持率が低下している大きな要因となっているが、会見ではこの問題に言及はしたものの、相変わらずヒトゴトのような説明ですませている。ただ、この問題に関連させて、小沢幹事長にも辞任を呼びかけた。いずれも「政治とカネ」の問題をかかえる鳩山首相と小沢首相は、一蓮托生ということだろう。

鳩山・小沢コンビがともに辞任することで、今夏の参院選への打撃をなんとか緩和したいというのが、民主党の思惑だろう。しかし、「看板を替えればなんとかなる」と思っているのだとしたら、かつての自民党と変わらない。ともあれ、民主党自体への不信感が強まっており、両首脳が辞任しようと、後任が誰になろうと、どのみち苦戦は避けられそうにない。


※関連エントリー
■鳩山内閣の支持率が17%に低下し、国民の不信感は危機的水準
■鳩山首相の「自己愛」と「甘え」の心理
■鳩山首相の変な「お公家さん感覚」
■鳩山首相の施政方針演説~「空虚な観念」と「軽い言葉」

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